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栗田工業(6370)企業分析レポート|作成日:2026年01月11日


【直近5年の業績推移】

決算期 売上高(百万円) 営業益(百万円) 経常益(百万円) EPS(円) 配当金(円) 寸評
2021.03 267,749.0 31,529.0 29,150.0 169.9 安定成長
2022.03 288,207.0 35,734.0 30,079.0 164.4 利益水準高
2023.03 344,608.0 29,058.0 30,151.0 179.1 利益一服
2024.03 384,825.0 41,232.0 41,686.0 259.7 過去最高
2025.03 408,888.0 31,275.0 31,821.0 180.7 利益調整

【財務・キャッシュフロー概要】

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円) 現金残高(百万円) 自己資本比率(%)
2023.03 48,631.0 -46,274.0 1,101.0 50,468.0 58.6
2024.03 50,874.0 -35,801.0 -15,337.0 54,009.0 59.4
2025.03 87,760.0 -52,074.0 -25,448.0 62,951.0 61.2

【財務コメント】

営業キャッシュフローは安定的に創出されており、特に2025年3月期は大幅な増加が見られる。投資CFは継続的な設備投資を反映しマイナスが続くが、現金残高は着実に積み上がっており、財務体質は健全な状態を維持している。


【会社概要】

栗田工業は、水処理技術を中核とする総合水ソリューション企業である。超純水製造、排水処理、薬品供給などを通じて、半導体・電子部品・化学・医薬分野を中心に幅広い産業を支えている。

【歴史】

1949年創業。高度経済成長期に産業用水処理で事業基盤を確立し、その後は半導体向け超純水分野へ展開。近年は海外比率を高め、グローバル水ビジネスへ進化している。

【立ち位置】

国内水処理分野のトップクラス企業として、高付加価値領域に強みを持つ。特に半導体製造向け水処理では世界的な競争力を有し、装置・サービス一体型モデルが特徴。


【見解】

中長期的には、半導体投資の回復や環境規制強化を背景に、水処理需要は底堅く推移すると見込まれる。高付加価値案件へのシフトが進めば、収益性の改善余地も大きい。一方で、設備投資の波動や大型案件の進捗遅れが短期業績の変動要因となる点には注意が必要である。


【株価・市場情報】(基準日:2026年01月11日)

株価(円) PER(倍) PBR(倍) 配当利回り(%) 信用倍率(倍) 時価総額(億円)
6,862

【同業他社比較】

銘柄名 株価(円) PER(倍) PBR(倍) 時価総額(億円) 特徴
荏原 4,410 27.21 4.20 20,400 ポンプ大手。半導体・環境分野にも展開
オルガノ 13,945 23.75 4.98 6,464 半導体向け純水装置に強み
THK 4,057 45.45 1.44 4,831 直動システム世界首位
カナデビア 1,002 16.86 0.95 1,705 環境・インフラ設備中心
イワキポンプ 2,590 12.00 1.51 582 ケミカルポンプ専業

【投資成功シナリオ】

半導体設備投資の回復が本格化し、超純水需要が拡大。高収益案件の積み上げにより営業利益率が改善し、海外売上比率の上昇が成長ドライバーとなる。

【投資失敗シナリオ】

半導体市況の回復が遅れ、大型案件の延期や価格競争が激化。設備投資負担が先行し、利益率が低下する局面が続く可能性。


【メモ】

半導体市況回復のタイミングと受注動向が最大の注目点。海外比率の推移と利益率改善の持続性を定点観測したい。



オルガノ(6368)企業分析レポート|作成日:2026年01月11日


【直近5年の業績推移】

決算期 売上高(百万円) 営業益(百万円) 経常益(百万円) EPS(円) 配当金(円) 寸評
2021.03 100,638.0 9,579.0 9,900.0 154.2 安定成長
2022.03 112,069.0 10,850.0 11,545.0 200.7 利益拡大
2023.03 132,426.0 15,212.0 16,020.0 255.8 高成長
2024.03 150,356.0 22,544.0 23,425.0 376.9 最高益更新
2025.03 163,269.0 31,120.0 31,639.0 525.4 過去最高

【財務・キャッシュフロー概要】

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円) 現金残高(百万円) 自己資本比率(%)
2023.03 -18,536.0 -1,309.0 14,706.0 15,558.0 52.3
2024.03 3,726.0 -1,415.0 -641.0 17,642.0 55.8
2025.03 21,100.0 -2,130.0 -20,821.0 16,751.0 62.2

【財務コメント】

近年は大型案件増加を背景に営業CFが大きく改善しており、2025年3月期は大幅なプラスに転じた。投資CFは設備投資を中心に安定した支出が続く一方、財務CFは株主還元や負債調整の影響で変動している。自己資本比率は60%超まで上昇し、財務健全性は一段と強化された。


【会社概要】

オルガノは水処理装置および関連サービスを主力とする機械メーカーである。超純水製造技術に強みを持ち、半導体、医薬、食品、化学など幅広い産業分野に製品とエンジニアリングサービスを提供する。装置販売に加え、運転・保守、薬品供給などのサービス収益も重要な収益源となっている。


【歴史】

同社は戦後の産業復興期に水処理技術を基盤として事業を拡大してきた。高度経済成長期には産業用水処理で実績を積み、以降は電子・半導体分野向け超純水分野に注力することで技術的優位性を確立した。近年は海外展開も進め、グローバル案件の比重が高まっている。


【立ち位置】

水処理業界において、オルガノは高付加価値な超純水分野で確固たる地位を占める。特に半導体関連需要の拡大局面では、装置・サービス両面で恩恵を受けやすいポジションにある。国内外の競合が存在する中でも、長年培った技術力と実績が差別化要因となっている。


【見解】

中長期的には、半導体・医薬・環境分野を中心とした高付加価値水処理需要の拡大を追い風に、オルガノの収益基盤は堅調に拡大していく可能性が高い。特に超純水関連は技術参入障壁が高く、装置とサービスを組み合わせたビジネスモデルが利益率向上に寄与している。一方で、設備投資サイクルに左右されやすい側面や、半導体市況の調整局面では受注変動が業績に影響する点には注意が必要である。足元の業績は過去最高水準にあり評価も高まりやすい局面だが、成長持続性と受注残の質を継続的に確認する姿勢が重要となる。


【株価・市場情報】(2026年01月11日)

株価(終値・円) PER(倍) PBR(倍) 配当利回り(%) 信用倍率(倍) 時価総額(億円)
13,945

【同業他社比較】

銘柄名 株価(円) PER(倍) PBR(倍) 時価総額(億円) 特徴
荏原 4,410 27.2 4.2 20,400 ポンプを主力とする総合機械メーカー。環境・半導体関連装置にも展開し、技術力と事業領域の広さが強み。
栗田工業 6,862 20.7 2.2 7,973 水処理専業最大手。超純水供給や薬品事業に競争力を持ち、海外事業の拡大を進める。
三井E&S 6,470 25.1 3.4 6,670 船舶用エンジンを中核に港湾物流などを展開。近年は水素・新燃料分野にも注力。
三菱重工業 4,267 62.3 5.8 140,000 航空・宇宙・防衛を軸とする総合重工最大手。事業規模は突出するが評価水準は高い。
カナデビア 1,002 16.9 1.0 1,705 廃棄物処理・発電設備が主力。公共インフラ向け比率が高く安定収益型。

【投資成功シナリオ】

半導体製造投資の回復と医薬・環境分野での設備更新需要が同時に進展し、オルガノの受注残が高水準で推移する。超純水関連案件の増加により装置販売と保守サービスの双方が伸長し、利益率も改善基調を維持する。海外案件比率の上昇が成長を下支えし、業績は市場予想を上回るペースで拡大する。結果として高収益体質が評価され、中長期で安定した株価上昇につながる。


【投資失敗シナリオ】

半導体市況の悪化や設備投資の先送りにより、主要顧客の投資計画が縮小する。大型案件の遅延やキャンセルが発生し、受注残が減少することで売上成長が鈍化する。固定費負担の増加により利益率が低下し、これまでの高成長前提の評価が修正される。加えて競争激化による価格圧力が強まった場合、想定していた収益拡大シナリオが崩れる可能性がある。


【メモ】

半導体向け受注動向と海外案件の進捗が短中期の注目点。高水準の業績が続く中で評価過熱には注意しつつ、受注残とサービス収益の安定性を定点観測したい。


※この記事は、ししょのとリインが日々の相場やテーマを整理するための投資メモです。
特定の銘柄や投資行動を推奨するものではありません。

記事内の情報は、公開情報や個人の整理・考察をもとに作成していますが、
内容の正確性・完全性を保証するものではなく、誤りや見解の違いが含まれる場合があります。

最終的な投資判断は、必ずご自身で情報を確認したうえで、ご自身の責任にて行ってください。

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