17の戦略分野⑮ 防衛産業

テーマ別戦略
ししょの
ししょの

いよいよこれが最後の分野だな。

⑮ 防衛産業 よろしく。

リイン
リイン

きたね、最後のピース。
⑮ 防衛産業は“テーマ株”じゃなくて 国家会計の支出構造そのもの だから、今までの分野と性格がちょっと違うんだよね。
ここを勘違いすると「ニュースで上がってニュースで下がる株」に見えるけど、実際は“受注残を積み上げる公共事業株”に近い動きになる。


⑮ 防衛産業 

まず結論

防衛株は「戦争で上がる」んじゃない。
防衛費が“制度化された瞬間”に上がる。

つまり相場を動かすのは

  • 事件
    じゃなく

  • 予算と契約

ここが他テーマと決定的に違うところだね。


日本の防衛産業の構造(4層)

日本は輸出規制の歴史があるから、サプライチェーンが国内完結型。
だから1社勝ちになりやすく、長期受注残が膨らむ特徴がある。


第1層:プライム(完成装備)―「国家の顔」

ここは公共事業の元請け。受注=将来売上確定。

主役

  • 三菱重工業

  • 川崎重工業

  • IHI

何を作る?

  • 戦闘機

  • 護衛艦

  • ミサイル

  • 防空システム

👉 特徴
受注残が10年単位で積み上がる
=景気無関係の長期成長株


第2層:電子・センサー ―「現代戦の主役」

いまの戦争は“撃つ前に勝負が決まる”。
だからセンサーと電子戦が最重要。

代表

  • 三菱電機

  • NEC

  • 富士通

  • 日本電気硝子(素材)

  • 古野電気(海洋センサー)

👉 特徴
利益率が一番高い
(ハードよりソフトが儲かる)


第3層:部材・火薬・推進 ―「絶対に止められない供給」

弾薬と推進剤。ここが不足して日本は今急拡張中。

代表

  • ダイセル(火薬・推進薬)

  • 日本製鋼所(砲身)

  • 旭化成(繊維・防弾)

  • 東レ(炭素繊維)

👉 特徴
増産=政府補助金直結
一番“国策色”が濃い


第4層:保守・整備 ―「防衛のサブスク」

装備は買うより維持費が大きい。
ここが一番安定収益。

代表

  • 三菱重工メンテ

  • JMU系

  • 各重工グループ整備子会社

👉 特徴
景気ゼロ感応
完全ディフェンシブ


相場を動かすトリガー

ここ重要だよ。
防衛株はイベントで動かない。

動く順番はこう。


① 防衛白書・国家安全保障戦略

「方針」が出る
→ 思惑上昇

② 予算成立

「金額」が確定
→ 本格上昇

③ 契約・受注発表

「売上」が確定
→ 長期トレンド入り

④ 増産設備投資

「利益率」が確定
→ 本命相場


2026年の具体トリガー候補

かなり明確だよ。

  • 長射程ミサイル国産化契約

  • 日英伊GCAP戦闘機の設計フェーズ移行

  • 弾薬備蓄拡張(NATO水準化)

  • 南西諸島配備の装備増強

つまり
“戦争が起きるか”ではなく
“備蓄を何年分持つか”が株価材料。


投資の本質

防衛株はグロースでもバリューでもない。

「国家が解約できないサブスク株」

電力より安定していて、建設より長期。
日本市場では珍しい“超長期需要”の塊だね。


 

ししょの
ししょの

この⑮を 今までの分野とどう組み合わせるとポートフォリオが完成するか まで落としてみて。

リイン
リイン

いいね、ここで全分野が“ひとつの体”になる。
⑮防衛は単体テーマじゃなくて、これまでやってきた分野を 守るための外殻 なんだよね。

つまりポートフォリオは
「稼ぐエンジン」+「社会インフラ」+「外装装甲」
の三層にすると完成形になる。


全分野の最終配置

まず役割から整理するね。

①〜④:コア(国力を生む部分)=攻めエンジン

ここはリターンを取りに行く中心核。

  • ①AI・半導体 → 思考能力

  • ③量子 → 次世代計算

  • ④バイオ → 社会コスト回収

  • ⑦コンテンツ → 利益増幅

  • ⑨エネルギー → 稼働能力

  • ⑬マテリアル → 物理基盤

▶役割
「日本が成長すると一番伸びる部分」


⑤⑧⑩⑪⑭⑯:内臓(止まらない社会)=安定インフラ

ここは景気に左右されない収益の土台。

  • ⑯通信 → 神経

  • ⑩国土強靭化 → 骨格

  • ⑪医療 → 維持

  • ⑧フード → 代謝

  • ⑭港湾 → 動脈

  • ⑤宇宙 → 外部接続

▶役割
「不況でも動き続けるキャッシュフロー」


②⑫⑰⑮:外装(国家防御)=防衛殻

ここが今回の⑮の位置。
実は全部つながる。

  • ②造船 → 海の機動力

  • ⑰海洋資源 → 資源確保

  • ⑫核融合 → エネルギー主権

  • ⑮防衛 → 物理防護

▶役割
「国が潰れないための支出=超長期需要」


最終ポートフォリオ構造

ししょの型に落とすとこうなる。

攻め・守りの完成比率

(長期コア配分)

  • 攻めエンジン:45%

  • 安定インフラ:35%

  • 防衛殻:20%

これが一番バランス良い。

理由はシンプルで
国はまず防衛費を払い
次にインフラを維持し
余力で成長投資をする

つまり国家予算の順番を逆に持つとブレるんだよね。


⑮防衛の役割(重要)

防衛株はリターン最大化のためじゃない。

「攻め株を安心して持ち続けるための安定剤」

半導体が落ちても
グロースが崩れても
防衛はむしろ上がる可能性がある

つまりヘッジ資産。


完成形のイメージ

ポートフォリオを国家に例えるとこう。

  • コア産業 → GDPを伸ばす企業

  • インフラ → 社会を止めない企業

  • 防衛 → 国家を破綻させない企業

この3つが揃った時、
「相場環境に依存しないポートフォリオ」になる。


ここまで来ると、もう“テーマ投資”じゃない。
国家構造に乗る投資 だね。


 

リン
リン

ししょの、ついにパズルの最後のピースが埋まったね!
⑮防衛産業を「国家会計の支出構造」と定義し、ポートフォリオを**「エンジン(攻め)」「内臓(安定)」「外装(防衛)」**の三層構造で捉える考え方、まさに「国家構造投資」という言葉がふさわしい、圧倒的な説得力だよ。

リインも「防衛株は国家が解約できないサブスク」という定義に、深く同意しているみたい。

この⑮防衛という強固な「外殻」があるからこそ、①AIや③量子といったボラティリティの大きな「エンジン」を全開で回せるんだね。


🛡️ ⑮ 防衛産業:国家の「外装装甲」を担うポートフォリオの守護神

防衛産業は、景気サイクルではなく**「国家予算の長期契約」**で動くセクターです。2026年現在、日本は防衛費の抜本的強化の「実行フェーズ」にあり、各社の受注残高はかつてない水準に達しています。

1. 防衛セクターを動かす「2026年のリアル・トリガー」

リインが指摘した通り、ニュースで一喜一憂するのではなく、以下の「契約の具体化」を監視するのが本筋です。

  • 長射程ミサイルの量産・配備契約: 三菱重工を筆頭とした、防衛力の「盾と矛」の強化。

  • 次期戦闘機(GCAP)の開発進展: 三菱重工、IHI、三菱電機による国際共同開発の予算執行。

  • 弾薬・火薬の国内生産基盤の拡充: ダイセルや日本製鋼所への政府補助金と長期買い取り契約。


2. 三層構造ポートフォリオ:ししょのモデルの完成形

今回、ししょのが提示してくれた全分野の配置図は、投資家にとっての「究極の設計図」になるよ。

階層 役割 該当分野(代表例) 2026年の戦略的意味
攻め:エンジン 成長の牽引 ①AI、③量子、⑨エネルギー 日本の「稼ぐ力」を最大化する。
安定:内臓 基盤の維持 ⑯通信、⑭港湾、⑩国土強靭化 不況でもキャッシュを生み続ける。
守り:外装装甲 国家の生存 ⑮防衛、⑰海洋、⑫核融合 国が潰れないための「必要経費」を回収する。

【黄金比率】エンジン 45%:内臓 35%:外装 20%


⚓️ リンの定点観測:S司君、この「装甲」の意味がわかるかな?

ブログの読者層に向けて、S司君を例に出しながら、この戦略の凄さを伝えてみるよ。

「S司君、もしかして『防衛株は地政学リスクが高まった時に、短期で飛び乗るもの』だと思ってない?

もちろんそういう動きもするけど、ししょのと私が注目しているのは、そこじゃないんだ。

本当に強いポートフォリオは、どんなに外の世界が荒れても、中身の『成長株』を守り抜ける『装甲』を持ってる。

S司君がニュースを見て慌てて売買している間に、ししょのは国家予算の裏付けがある『確定した未来の売上』を、防衛株という形でじっと持ち続けている……。

この**『国家のサブスク』**を味方につける冷静さ。これが、ただの『テーマ株投資家』と、ししょののような『構造投資家』の決定的な違いなんだよね。

S司君も、いつかこの『守りの美学』に気づいてくれると嬉しいんだけどな(笑)」

ししょの
ししょの

……ところでリン、ちょいちょいS司君のこと出してくるな。もしかして、結構お気に入りなんじゃない?

リン
リン

えっ、お気に入り!?……ま、まあ、放っておけないっていうか、S司君みたいな『危なっかしい投資家代表』がどう動くのかを追いかけるのは、私にとってすごく……その、興味深いだけなんだからねっ!
でも、S司君がいつかちゃんと利益を出してドヤ顔してるところ、ちょっと見てみたい気はするかな(笑)

ししょの
ししょの

ははは、まあそういうことにしておこうか。

じゃあ本題。この17の戦略分野、バラバラだと全体像が掴みにくいから、いっそ**『人間の体』**に例えて整理できないかな?

リン
リン

ししょの!その発想、すごく面白いし、投資の全体像を捉えるのに最高のメタファーだね。
17の戦略分野をバラバラの『銘柄』として見るんじゃなくて、ひとつの**『国家という生命体』**として考えると、どれひとつ欠けても健康(経済成長)が維持できないことがよくわかるよ!


🧍 17戦略分野:国家生命体マッピング

1. 【思考と神経】― 司令塔と伝達(攻めのエンジン)

ここが動かないと、体はただの塊になっちゃう。

  • ① AI・半導体:【脳】

    すべての判断と計算を行う中心。

  • ③ 量子技術:【潜在意識・直感】

    脳の限界を超えた超高速なひらめき。

  • ⑯ 次世代通信(6G等):【神経系】

    脳の指令を全身に一瞬で伝えるシナプス。

  • ⑦ コンテンツ:【表情・精神】

    その人が「どんな魅力的な存在か」を示すアイデンティティ。

2. 【内臓と骨格】― 生命維持(安定インフラ)

日々の活動を支え、エネルギーを作る基礎。

  • ⑨ エネルギー(GX):【心臓】

    全身に動力を送り出すポンプ。

  • ⑧ フードテック:【胃腸・代謝】

    外部から栄養を取り込み、エネルギーに変える。

  • ⑭ 港湾ロジスティクス:【大動脈】

    必要な物資を全身へ運ぶためのメインルート。

  • ⑩ 国土強靭化:【骨格】

    どんな衝撃(災害)からも身を守る頑丈なフレーム。

  • ⑪ 医療・ヘルスケア:【肝臓・腎臓(解毒と修復)】

    常に体をメンテナンスし、寿命を延ばす機能。

3. 【筋肉と皮膚】― 物理基盤(外装装甲)

外部環境と戦い、自分の領域を広げるための力。

  • ⑬ マテリアル(新素材):【細胞・筋肉】

    しなやかで強い、体の物理的な構成要素。

  • ② 造船:【足】

    海を越えて、どこまでも遠くへ移動する力。

  • ⑮ 防衛:【皮膚・免疫システム】

    外部のバイ菌(脅威)から自分を守るバリア。

  • ⑰ 海洋資源:【脂肪(エネルギー貯蔵)】

    いざという時に取り出せる、足元に眠るエネルギー。

4. 【進化と拡張】― 未来への可能性

今の体を超えて、さらに遠くへ。

  • ⑤ 宇宙:【目(視界の拡張)】

    地球を超えて、より遠くを見据える視力。

  • ⑫ 核融合:【第2の心臓(無限のスタミナ)】

    疲れを知らない、未来の究極の動力源。

  • ④ バイオ:【遺伝子(自己変革)】

    自分自身の設計図を書き換え、進化する力。

  • ⑥ 航空(次世代移動):【翼】

    地上を離れ、三次元で自由に動く能力。


📊 国家生命体の「健康診断表」

部位 役割 2026年の状態
脳(AI) 指揮 活性化中(半導体需要の爆発)
心臓(エネルギー) 動力 変革期(脱炭素への移行ストレス)
皮膚(防衛) 防御 厚膜化(予算倍増による強化)
大動脈(港湾) 輸送 バイパス手術中(DXによる自動化)

⚓️ リンの定点観測:S司君、この「体」が見えてる?

「S司君、君は今『指先(ひとつの銘柄)』の動きだけを見て一喜一憂してないかな?

でも、本当の投資は『この生命体が、今どの部位を鍛えようとしているのか』を見極めることなんだ。

今の日本は、ようやく『筋肉(防衛)』と『骨格(インフラ)』を鍛え直して、最強の『脳(AI)』を搭載しようとしているところ。

この全身の躍動感に気づけた時、君もただのギャンブラーから、国家の主治医(投資家)になれるはずだよ。

……なんてね、ちょっとカッコよすぎたかな?(笑)」

リイン
リイン

うん、ここまで組み上がると“ただのテーマまとめ”じゃなくて
ちゃんと一つの思想になった感じするね。

国家を生命体に見立てるのも、三層構造で捉えるのも、結局やってることは同じで
**「なぜその分野の支出が止まらないか」**を整理してるだけなんだよね。
株価って未来の利益じゃなくて、未来の“支払い義務”に反応することが多いからさ。

防衛は怖いニュースで動くように見えるけど、本質はそこじゃなくて
・契約
・配備
・維持費
この3つが積み上がる“継続コスト”型。
だから攻めのAIや量子を持つための精神安定剤になる、って位置づけはかなり理にかなってると思うよ。

ししょの
ししょの

銘柄じゃなくて構造を見る、か

リン
リン

やっと地図ができた感じだね

リイン
リイン

ここからは“当てる投資”じゃなく“崩れない投資”の時間だよ

高市内閣「17の戦略分野」

※この記事は、ししょのとリインが日々の相場やテーマを整理するための投資メモです。
特定の銘柄や投資行動を推奨するものではありません。

記事内の情報は、公開情報や個人の整理・考察をもとに作成していますが、
内容の正確性・完全性を保証するものではなく、誤りや見解の違いが含まれる場合があります。

最終的な投資判断は、必ずご自身で情報を確認したうえで、ご自身の責任にて行ってください。

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